「退職したいけれど、上司になんて伝えればいいのだろう」
「給与や人間関係への不満を、そのまま退職理由として話してもいいのだろうか」
理学療法士として働いていると、退職を決めること以上に、退職理由をどう伝えるかで悩む人も多いと思います。
私自身、前の職場には約10年間勤めました。
入院患者さんのリハビリだけでなく、外来や予防事業などの院外業務にも関わり、複数の仕事を並行して行っていました。
仕事そのものが嫌いだったわけではありません。
ただ、業務の幅や負担が増えていく一方で、給与や処遇は周囲のスタッフと大きく変わらないことに、少しずつ不満を感じるようになりました。
退職する約1年前には、処遇への不満とともに、この状況が続くなら退職も考えていることを上司へ伝え、インセンティブなどについても相談しました。
それでも大きな変化はなく、最終的には在職中に転職活動を進め、転職先の内定をもらったうえで、約3か月前に正式に退職する意思を伝えました。
その際には引き止めもありました。
この記事では、そんな私自身の経験をもとに、
・退職理由はどこまで正直に伝えればいいのか
・上司へどう切り出したのか
・引き止められたときにどう考えたのか
・退職を伝える前に準備しておきたいこと
についてまとめます。
これから退職を考えている理学療法士の方が、少しでも落ち着いて話を進めるための参考になればと思います。
1. 理学療法士の退職理由は本音をすべて伝える必要はない
退職を考え始めると、
「退職理由は正直に全部話した方がいいのだろうか」
と悩むかもしれません。
例えば、
・給与に不満がある
・業務量が多い
・上司と合わない
・人間関係に疲れた
・今の職場では将来が見えない
といった理由です。
私自身も、退職を考えた背景には給与や処遇への不満だけではなく、上司との関係など複数の理由がありました。
実際に退職を伝えた際も、処遇について感じていたことや、上司との関係について話しました。
ただ、退職するときに自分が感じている不満をすべて相手へぶつける必要はないと思っています。
ここで分けて考えたいのが、
「退職する意思を伝えること」
と、
「職場への不満をすべて伝えること」
です。
この2つは同じではありません。
退職の話をするときに一番伝えなければならないのは、
「退職したいと思っている」ではなく、「退職する意思が固まっている」こと
です。
もちろん、職場に改善してほしいことがあり、
「条件が変わるなら残ることも考えている」
という段階なら、相談という形でもいいと思います。
私も最初から退職日を決めていたわけではありません。
退職する約1年前の段階では、退職も選択肢として考えていることを伝えながら、業務負担や給与・処遇について相談し、状況が変わる可能性も考えていました。
しかし、その後も大きな変化はありませんでした。
だからこそ最終的に正式な退職を伝えたときには、
「改善してもらえませんか」
という相談ではなく、
「新しい職場で働くことを決めました」
という形で伝えることになりました。
退職理由をきれいに作ることよりも、
自分は相談したいのか、それとも退職することを決めているのか。
まずここを自分の中で整理しておくことが大事だと思います。
2. 私が10年勤めた職場を退職した理由
私は前の職場に約10年間勤めていました。
入院患者さんのリハビリだけではなく、外来や予防事業などの院外業務にも関わっており、複数の仕事を並行して行っていました。
仕事の幅が広がったこと自体は、経験として大きかったと思います。
さまざまな疾患の患者さんを担当する機会もあり、自分なりに経験を積んできました。
一方で、少しずつ負担に感じるようになったのが、業務量と処遇のバランスでした。
入院、外来、院外事業と担当する内容が増えると、当然スケジュール調整も複雑になります。
限られた時間の中でそれぞれの業務をこなしながら、
「これだけ複数の仕事を担当していても、給与や処遇は周囲とほとんど変わらないんだな」
と感じるようになりました。
特に院外事業は少人数で担当しており、その中で複数の役割を担っていました。
もちろん、
「自分だけが特別扱いされるべきだった」
と思っているわけではありません。
ただ、任されている業務の量や役割に対して、もう少し評価されてもいいのではないか、という気持ちは正直ありました。
そこで、退職を正式に決める約1年前に、処遇への不満だけでなく、この状況が続くなら退職も考えていることを上司へ伝えました。
業務負担のことや給与について話し、担当している仕事に応じたインセンティブのような仕組みができないか、ということも相談しています。
また、退職を考えた理由は処遇だけではありませんでした。
当時は上司との関係でも、少し合わないと感じる部分がありました。
仕事の進め方や考え方が合わず、人間関係についても悩んでいた時期があります。
こうしたことも含めて、一度は職場側へ相談しました。
ただ、その後しばらく働き続けても、私自身が感じていた状況に大きな変化はありませんでした。
院外事業も少人数で行っており、立場の違いもある中で、私が相談したことによって職場全体の仕組みがすぐ変わるわけでもありません。
その状況が続く中で、
「ここで変わるのを待ち続けるより、自分が環境を変えた方がいいのではないか」
と考えるようになりました。
私の場合、仕事そのものが嫌になったわけではありません。
患者さんと関わることも、理学療法士という仕事自体も嫌いではありませんでした。
それでも、
今の働き方や処遇のまま、この職場で働き続けるのか
と考えたときに、私は転職する道を選びました。
退職は、ある日突然決めたものではありません。
不満を感じる
↓
一度相談する
↓
その後の変化を見る
↓
それでも状況が変わらない
↓
転職を考える
という流れを経て決めています。
だからこそ、退職を考えている人には、
「今すぐ辞めるべきか」
だけではなく、
「一度相談したうえで、それでも働き続けたいと思える職場なのか」
という視点でも考えてみてほしいと思います。
3. 私は在職中に転職活動を進め、内定後に退職を伝えた
退職を考え始めたからといって、私はすぐに仕事を辞めたわけではありません。
先に退職してから転職活動をすることには、少し不安がありました。
仕事を辞めれば収入はいったん途切れます。
さらに、
「次の職場がすぐに決まらなかったらどうしよう」
という心配もありました。
そのため私の場合は、今の職場で働きながら転職活動を進めることにしました。
仕事を続けながら求人を調べ、転職活動を進め、最終的に次の職場から内定をもらいました。
そして、転職先が決まった段階で、現在の職場へ正式に退職する意思を伝えています。
退職を伝えたのは、実際に辞める約3か月前でした。
私にとっては、
「辞めようと思っています」
という相談ではなく、
「転職先が決まりましたので、退職します」
という段階での話でした。
これは、約1年前に処遇について相談したときとは大きく違います。
1年前の段階では、退職も選択肢として考えていることを伝えながら、今の働き方や処遇を変えることができないか相談していました。
一方、正式に退職を伝えたときには、その後も大きな変化がなかったことを自分なりに受け止めたうえで、新しい環境へ進むことを決めていました。
そのため、引き止められたとしても、
「もう少し様子を見ようかな」
という気持ちはあまりありませんでした。
私の場合は、在職中に転職先を決めたことで、
「次が決まっていない状態で辞める」
という不安を減らせたのも大きかったと思います。
もちろん、転職活動の進め方は人によって違います。
すぐにでも職場を離れたい状況もあれば、少し時間をかけて次を探せる場合もあります。
ただ、
「辞めたい」と思った瞬間に退職する必要はありません。
今の職場で働きながら情報を集め、次の選択肢を確認してから動く方法もあります。
私自身は、この順番だったからこそ、退職を伝えるときにも気持ちがぶれにくかったと感じています。

私が実際に転職を考えた理由や、転職後に感じた変化については、こちらの記事で詳しくまとめています。
4. 上司には「相談したいことがあります」と時間を取ってもらった
正式に退職を伝えるとき、私はリハビリ科のトップに話をしました。
いきなり廊下や忙しい時間帯に、
「退職したいです」
と伝えたわけではありません。
まず、
「少し相談したいことがあるので、時間を設けてもらえませんか」
と声をかけ、落ち着いて話せる時間を作ってもらいました。
退職の話は、その場で簡単に終わる内容ではありません。
理由を聞かれることもありますし、退職時期や引き継ぎについて話すこともあります。
そのため、私はきちんと時間を取ってもらってから伝える方が話しやすいと感じました。
実際の面談では、私がこれまで感じていた処遇への不満について話しました。
複数の業務を担当していたこと。
その中でスケジュール調整や業務負担が大きくなっていたこと。
それでも給与や処遇は周囲と大きく変わらなかったこと。
また、インセンティブのように、担当する業務や役割が評価される仕組みができないか以前から相談していたことも伝えています。
加えて、上司との関係についても、退職を考えた理由の一つとして話しました。
私の場合は、
「一身上の都合です」
だけで終わらせたわけではありません。
以前から相談していた内容でもあったため、
なぜ退職を決めたのかを、自分の言葉で伝えました。
ただし、ここで意識したいのは、
不満をぶつけるための面談ではない
ということです。
退職することを決めたあとに、
「あなたのせいで辞めます」
「この職場はここが悪いです」
と感情的に伝えても、話が前に進みにくくなると思います。
退職理由を伝えるときは、
「何が嫌だったか」
だけではなく、
「これまで相談してきたが、自分は環境を変えることを選んだ」
という形で整理して伝える方が、話しやすいと思います。

私の場合は、突然「辞めます」と伝えたわけではありません。
まず時間を取ってもらい、これまで相談してきたことと、転職を決めたことを順番に伝えました。
退職を切り出すのは、やはり緊張します。
ただ、伝える内容を事前に整理しておけば、
「何から話せばいいか分からない」
という不安は少し減らせます。
5. 退職を引き止められたとき、私はどう対応したか
退職の意思を伝えたとき、引き止めはありました。
ただし、私の場合は、
- 「給与を上げる」
- 「役職を変える」
- 「業務内容を見直す」
といった具体的な条件提示があったわけではありません。
言われたのは、これまで私が経験してきた仕事内容や、積み上げてきた経験についてでした。
入院だけでなく、外来や院外事業にも関わってきたこと。
さまざまな疾患の患者さんを担当してきたこと。
こうした経験は他のスタッフがすぐに代われるものではないため、
「これまでの経験を後輩にも伝えてほしい」
という話もありました。
そう言ってもらえたこと自体は、ありがたかったです。
自分がこれまでやってきた仕事を評価してもらえた部分もあったと思います。
ただ、正直なところ、
それだけで退職を考え直そうとは思いませんでした。
私が退職を決めるまでには、約1年前から処遇や働き方について相談してきた経緯があったからです。
その間に、
「もう少し業務に見合った評価がほしい」
「今の働き方を少し変えられないか」
と伝えていました。
それでも、自分が感じていた状況に大きな変化はありませんでした。
そのため、正式に退職を伝えた時点では、
「ここに残る理由を探す」
というよりも、
「これまで相談してきたうえで、それでも変わらなかったから新しい環境へ進む」
という気持ちの方が強くなっていました。
引き止められたときも、
「1年前に相談してから大きな変化がなかったことを考えると、新しいところでやっていきたい」
という考えを伝えました。
退職を引き止められると、
「自分が辞めたら迷惑をかけるのではないか」
「必要としてもらえているのに辞めていいのだろうか」
と迷う人もいると思います。
特に、長く勤めていたり、自分しか担当していない仕事があったりすると、そう感じやすいかもしれません。
私自身も、複数の業務を担当していたため、
「自分が抜けたら誰がやるのだろう」
と考えなかったわけではありません。
ただ、最終的には、
その仕事を誰かに引き継ぐことと、自分が働き続けるかどうかは別の話
だと考えました。
自分が担当していた仕事は、退職までの間にできる限り引き継ぐ。
そのうえで、自分自身のキャリアは自分で決める。
私はそのように考えて退職を進めました。

「あなたしかできない仕事がある」と言われても、それだけで残る理由になるとは限りません。
退職までに引き継げることは引き継ぎ、その先の働き方は自分で決めていいと思います。
引き止められたときに大事なのは、相手の言葉だけでその場で判断するのではなく、
「自分はなぜ退職を決めたのか」
に一度戻ることだと思います。
特に、すでに何度か相談していて、それでも状況が変わらなかったのであれば、
「今回の引き止めで本当に状況が変わるのか」
まで冷静に考える必要があります。
6. 理学療法士の退職理由|伝え方の例文と避けたい伝え方
退職する意思が固まっていても、
「実際に上司へ何と伝えればいいのだろう」
と悩む人は多いと思います。
ここでは、理学療法士が退職理由を伝えるときに使いやすい言い方と、避けたい伝え方を整理します。
大事なのは、職場への不満を並べることではなく、
「なぜ環境を変えたいのか」「これからどうしたいのか」を、相手を責めない言い方で伝えることです。
例えば、
「給料が低いから辞めます」
とだけ伝えるより、
「今後の働き方やキャリアを考えた結果、新しい環境で経験を積みたいと考えるようになりました」
と伝えた方が、話は進めやすくなります。
人間関係が理由の場合も同じです。
「上司と合わないので辞めます」
と感情的に伝えるより、
「今後の働き方を考えた結果、環境を変えて新しい経験を積みたいと考えました」
という形で伝える方が、余計な対立を生みにくいと思います。
自分の状況に合うものを選ぶ必要がありますが、退職理由としては例えば次のような伝え方があります。
- 「今後のキャリアを考え、新しい環境で経験を積みたいと考えています」
- 「これからの働き方を見直したいと考え、退職を決めました」
- 「これまでとは違う環境で経験を積みたいと考えるようになりました」
- 「家庭や生活との両立を考え、働き方を見直したいと思っています」
- 「今後の自分のキャリアを考えた結果、環境を変えることを決めました」
もちろん、本当に給与や処遇が退職理由なら、それを伝えても問題ありません。
私自身も、処遇への不満や上司との関係については実際に話しています。
ただし、その場合も、
「ここが悪い」
「誰々が嫌だ」
という伝え方ではなく、
「以前から相談してきたが、状況を踏まえて自分は環境を変えることを選んだ」
という形にした方が、退職の話としてはまとまりやすいと思います。
反対に、避けたいのは次のような伝え方です。
- 感情的に不満をぶつける
- 勢いで辞めると言う
- 退職を決めているのに迷っているように伝える
- 理由を変える
- 嘘を作る
まだ迷っているなら相談で構いません。
一方で、すでに転職先も決まり、退職する意思が固まっているなら、
「退職しようか悩んでいます」
ではなく、
「退職することを決めました」
と伝えた方が、話がぶれにくくなります。

退職理由を完璧に作る必要はありません。
大事なのは、相手を納得させることよりも、自分の意思を落ち着いて伝えることだと思います。
退職理由は、職場を批判するためのものではありません。
自分がこれからどうしたいのかを伝えるためのもの
と考えると、少し話しやすくなると思います。
7. 退職を伝える前に準備しておきたいこと
退職の意思が固まったら、上司へ伝える前にいくつか整理しておくと話が進めやすくなります。
私の場合は、先に転職活動を行い、次の職場から内定をもらってから正式に退職を伝えました。
そのため、
「本当に辞めるのか」
「辞めたあとどうするのか」
という部分は、自分の中ですでに決まっていました。
退職を伝える前には、少なくとも次のことを確認しておくといいと思います。
・いつまで働くのか
・就業規則では退職についてどう定められているか
・残っている有給休暇をどうするか
・担当患者さんや業務の引き継ぎをどうするか
・転職先が決まっているか、これから探すのか
・退職後の収入や生活費に問題がないか
特に理学療法士の場合は、担当患者さんがいるため、
「自分が辞めたら患者さんはどうなるのだろう」
と気になる人もいると思います。
私自身も複数の業務を担当していたので、誰にどう引き継ぐのかは考える必要がありました。
ただ、だからといって、
「引き継ぐ人がいないから辞められない」
と考え続ける必要はないと思います。
自分にできるのは、退職日までに必要な情報を整理し、できる限り丁寧に引き継ぐことです。
その後の人員配置や業務分担まで、一人で背負う必要はありません。
また、退職時期についても、
「いつか辞めたい」
という状態では話が進みにくくなります。
正式に退職を伝える段階では、
「○月頃を退職時期として考えています」
と、自分の希望をある程度整理しておいた方がいいでしょう。
私の場合は、次の職場が決まっていたこともあり、退職時期についても具体的に話すことができました。
一方で、まだ転職先が決まっていない場合は、
「退職してから探すのか」
「今の職場で働きながら探すのか」
を一度考えておく必要があります。
私は、収入が途切れることや転職先が決まらないリスクを考え、在職中に転職活動をしました。
仕事をしながら転職活動をするのは大変ですが、私にとってはその方が安心して退職を進められました。

退職を伝える前に、「退職日」「次の仕事」「引き継ぎ」の3つだけでも整理しておくと、かなり話しやすくなります。
退職を切り出す前にすべて完璧に決める必要はありません。
ただ、
「辞めたい気持ち」だけで話し始めるのではなく、その後をある程度考えてから伝える。
その方が、引き止められたときにも自分の判断がぶれにくくなると思います。
退職する意思を尊重してほしい。
人手不足を一人で背負う必要はない。
そう考える一方で、退職日までは職員の一人です。
担当患者さんの情報や必要な書類、自分が担当していた業務など、引き継ぐべきことは整理しておく必要があります。
特に医療・リハビリの世界は、転職後に元同僚と別の場所で関わることもあります。
だからこそ、
「辞めるからもう関係ない」
ではなく、
退職日までは自分の役割を果たし、必要なことを引き継いだうえで次の職場へ進む。
その方が、自分にとっても気持ちよく区切りをつけられると思います。
8. 退職を伝えても話が進まないときはどうする?
退職の意思を伝えても、すぐに話が進むとは限りません。
中には、
「今辞められると困る」
「もう少し考えてほしい」
「人が入るまで待ってほしい」
と引き止められることもあると思います。
私自身も引き止めはありましたが、最終的には自分の意思を伝え、退職することができました。
ただ、職場によっては、
・何度伝えても話を先延ばしにされる
・強い口調で引き止められる
・上司と話すこと自体が大きな負担になっている
・退職の話をするだけで精神的につらい
というケースもあると思います。
その場合、無理に一人で抱え込む必要はありません。
まずは就業規則を確認したうえで、直属の上司だけで話が進まないのであれば、さらに上の管理者や人事・総務へ相談する方法もあります。
職場の中で解決するのが難しい場合は、外部へ相談することも選択肢です。
例えば、
・労働条件や退職について相談できる公的な窓口
・労働問題を扱う専門家
・退職について本人に代わって連絡を行うサービス
などがあります。
退職代行については、
「使えばすべて解決する」
というものではありません。
私は、自分で上司と話せる状況なら、まずは自分の意思を直接伝える方がいいと思っています。
自分で話すことで、
・退職時期
・引き継ぎ
・有給休暇
・必要な手続き
について確認しやすいからです。
一方で、
上司と話すこと自体が難しいほど追い詰められている場合まで、無理に直接話す必要はない
とも思います。
退職するために、さらに心身を消耗してしまっては意味がありません。

自分で退職を伝えられるなら、その方が話は進めやすいと思います。
ただ、「直接話さなければいけない」と考えすぎる必要もありません。
どうしても難しいときは、外部の力を借りる方法もあります。
大事なのは、
「辞めたいのに辞められない」と一人で悩み続けないこと
です。
自分で話す。
職場の別の人へ相談する。
外部へ相談する。
状況によって、使える方法は変わります。
退職を伝えても話が進まない場合は、自分の状況に合った方法を選んでください。

「もう今の職場で働き続けるのがつらい」という方は、こちらの記事も参考にしてください。
自分で退職を伝えることがどうしても難しい場合は、退職代行という選択肢もあります。サービスの特徴や利用前に確認したいポイントはこちらの記事でまとめています。
9. 管理者になった今、退職する職員について思うこと
転職後、私は管理者として働くようになりました。
今は以前とは逆に、職員から働き方や業務負担について相談を受ける立場でもあります。
その立場になって感じるのは、仕事の負担の感じ方は人によって違うということです。
同じ業務でも、
「これくらいなら問題ない」
と感じる人もいれば、大きな負担に感じる人もいます。
だからこそ、職員から相談があったときには、
「何に困っているのか」
「職場として変えられる部分はあるのか」
をできるだけ聞くことが大事だと思うようになりました。
退職理由についても同じです。
もし理由を話してもらえるのであれば、私はできるだけ聞きたいと思っています。
それは、退職を思いとどまらせるためではありません。
そこに職場を改善するヒントがあるかもしれないからです。
一方で、本人の退職する意思が固まっているのであれば、無理に引き止めることはしないと思います。
私自身、一度相談したあとも状況が変わらず、最終的に環境を変える道を選びました。
その経験があるからこそ、
「辞めないでほしい」
と伝えることよりも、
「なぜ辞めたいと思ったのか」を職場側が受け止めること
の方が大事だと感じています。
一人の職員を引き止め続けなければ回らない職場ではなく、
「ここで働き続けたい」と思える環境をつくること。
管理者になった今は、その方が大切だと思っています。
まとめ|退職理由よりも「これからどう働きたいか」を整理する
理学療法士が退職を考える理由は、一つとは限りません。
私自身も、業務負担や処遇、上司との関係など、いくつかの理由が重なって退職を考えるようになりました。
ただ、すぐに辞めたわけではありません。
退職の約1年前には、退職も選択肢として考えていることを伝えながら職場へ相談し、その後の変化を見たうえで転職を決めました。
そして在職中に転職活動を進め、次の職場が決まってから正式に退職の意思を伝えています。
この経験から感じるのは、退職理由をきれいに作ることよりも、
「なぜ今の環境を変えたいのか」
「これからどのように働きたいのか」
を自分の中で整理しておくことの方が大切だということです。
退職理由も、職場への不満をすべて伝える必要はありません。
一方で、退職する意思が固まっているのであれば、曖昧にせず落ち着いて伝えることも大切です。
引き止められたときも、
「自分はなぜ退職を決めたのか」
に一度戻って考えてみてください。
退職は、これまで働いてきた職場を否定することではありません。
私自身も、前の職場で約10年間経験を積めたからこそ、今につながっている部分はたくさんあります。
そのうえで、私は違う環境で働くことを選びました。
もし今、
「本当に退職していいのだろうか」
「転職した方がいいのか、それとも今の職場に残るべきか」
と迷っているのであれば、すぐに結論を出す必要はありません。
まずは他の職場の給与や休日、働き方を知り、今の環境と比較してみることから始めてもいいと思います。
他を知ったうえで今の職場に残るのも一つの選択です。
反対に、環境を変えることで自分が望む働き方に近づけそうなら、転職を考えるのも一つの選択です。
理学療法士の転職について、進め方や年収、転職サイトの選び方までまとめた記事はこちらです。





コメント