理学療法士という高い専門性を持つ職業でも、「給料が思ったより安い」「昇給がほとんどない」といった将来への不安は拭えません。
私自身も「収入を上げたい」という思いから転職を経験し、「転職して本当に良かった」と心から感じています。
結論:後悔しない転職には、「自己分析・現場確認・内部情報収集」の3ステップが重要です。
本記事では、厚生労働省などの客観データをもとに理学療法士の年収・昇給状況を整理し、転職でありがちな後悔ポイントと私が年収アップに成功した判断基準を余すところなくお伝えします。転職を検討中の方には必見の内容です。
理学療法士の平均年収と昇給率はどのくらい?
国の統計データでみる“理学療法士の現状”
厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和4年版)」によると、理学療法士の平均年収は約435万円です。
勤務先や経験年数によって差があり、経験年数によって変動があります。
実態は300〜380万円程度という声もあります。

バリバリの回復期で働いていた私ですが、年収400万円ほどでした。大変だった分だけ、ある程度は貰えていたようです。
平均昇給額は年間2,000〜4,000円程度。
「1万円以上上がる年はほとんどない」という職場もあり、収入を伸ばすには転職という選択が現実的です。
やはり公務員が強いのは変わらないでしょうね。
医療法人や企業では昇給額を高く設定することは、なかなか難しいのかもしれません。
理学療法士が転職で後悔しやすい3つのパターン
1. 給与だけを基準に職場を選んでしまう
求人を探しているとよく目にするのが、高額な給料を提示している求人があります。
やはりよく見る「年収500万円〜」、「月給40万円〜」という求人は魅力的ですが、業務量や忙しさとのバランスを確認せずに転職すると後悔につながります。
実際にあった私に来た求人を紹介します。
一見するとかなりいい求人と思いましたが、よく見てみると
明らかに他の求人と比べても、公休数がとても少なかったのです。
やはりTime is money
労働時間分、給料も高い求人でありました。

正直かなりきついと思いますので、
この求人はお断りさせていただきました。
実体験から見ても、求人情報を見るときは給料だけで判断しないようにしましょう。
2. 自己分析が不十分のまま転職する
「なんとなく年収を上げたい」「今の職場が嫌だから」という理由だけで動くとミスマッチが発生します。
自分がどんな働き方をしたいかを整理しておくことが重要です。
私の場合は、子供の成長とともにライフワークバランスが変化していくので子育てにも焦点を当てて転職しました。
私が重視した条件は以下の通りです。
実際に転職エージェントを利用すれば、一生懸命条件にあった求人を探してくれます。
妥協せず、自分の転職したい条件を見つめ直して軸をぶらさないようにしましょう。
3. 職場見学・情報収集を怠る
求人票だけでは「人間関係」や「職場の雰囲気」は分かりません。
正直、転職エージェントに聞いても、その情報も聞いた話であることが多いです。
可能であれば、実際に現場を見学して、雰囲気や職場環境の整備がされているか、業務量や残業の多さを直接聞きながら確認することで、後悔のリスクを大きく減らせます。
また、同業者にも知り合いがいるのであれば、情報を聞き出しても良いです。
実際にその職場で働いてい(る)た人の生の情報を聞くことで、より具体的に情報が得られるでしょう。

私が聞いた話では、ボーナスを減らされたなんて情報を聞いたことがあります。
とにかく、情報収集は重要です。めんどくさがらずに情報を集めましょう。
私が転職で年収UPに成功した理由(体験談)
年収400万円 → 年収480万円にアップ
以前の回復期病院では10年目で年収400万円、昇給は年間1000〜2,000円程度でした。
「このままでは収入が大きく変わらない」、今の職場では昇格も望み薄だなと思い、転職を決意しました。
転職後は業務内容・勤務時間・昇給制度を総合比較し、年収は約80万円アップしました。
現職場では、昇給額がここ2年ほどで年間5000円以上増え、管理職ポストに就かせて頂き将来的にも給料が増えていく安心感が出てきました。

年収UPを狙う転職で失敗しない判断ポイント
1. 希望条件を紙に書き出す
前述したように、給与、勤務エリア、勤務時間、やりたい分野など、自分にとって何が大切かを明確にすると求人選びの軸がブレません。
希望条件が思い浮かびづらい場合は、転職したことのある人から転職した理由を聞いてみると良いと思います。
自分が優先したい事を再確認しましょう。
2. 職場見学は必ず行う
実際に見学することで「求人票では見えない業務量」や「職場の雰囲気」がわかります。
近い年代の人が働いていることも、転職後に馴染みやすい環境かは把握しておいた方が良いでしょう。
なんにせよ、見学は絶対に行っておくことが重要です。
3. 転職エージェントに内部情報を確認してもらう
求人票には書かれない「離職率」「過去3年の昇給額」などはエージェントに確認するのが安全です。
相談時に聞くべきポイントを事前に決めておくと、納得のいく判断ができます。
まとめ|年収は“自分で取りに行く時代”
理学療法士は専門性が高いものの、勤務先によって「年収」「昇給制度」に差があります。
後悔しない転職のためには、
✓平均データを知る → ✓希望条件を整理 → ✓現場を確認 → ✓内部情報を集める
この流れが非常に大切です。
正しい判断基準をもって転職すれば、収入も働きやすさも大きく改善できます。
「今よりキャリアを前に進めたい」と考える方に、この記事が判断材料として役立てば嬉しいです。
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