高配当ETFの3種とQYLDを比べる
高配当ETFにはVYM、HDV、SPYDなどが有名どころ。
実際の利回りは2〜4%と日本株にもあまり見ない高配当ETFとなっています。
上記3種は以前にもお勧めしているETFです。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみて下さい。↓↓↓
悪魔の果実とはズバリQYLDという米国ETFです。
このQYLDは年利10%以上であり、毎月配当のETFであり利回りの向上や定期的なキャッシュフローに向いていると言えます。
超高配当ETF「QYLD」についてみてみましょう
QYLDの仕組みと組み入れ銘柄について
仕組みはカバードコール型ETFと呼ばれるもので、運用利益のほとんどを分配金としているため、
本来の株価はあまり成長を期待しないETFとなっています。
俗に言うと、コールオプションという権利を売ることで得た利益を分配する戦略です。
組み入れ銘柄はNASDAQ100で、QQQとほぼ同一でした。
銘柄 | ファンドの割合 |
---|---|
apple | 12.06% |
Microsoft | 10.52% |
Amazon | 7.08% |
メタ・プラットフォームズ | 5.04% |
テスラ | 4.43% |
エヌビディア | 4.3% |
アルファベット(GOOG) | 3.83% |
アルファベット(GOOGL) | 3.64% |
ブロードコム | 1.87% |
ネットフリックス | 1.86% |
ハイテク企業(GAFAM)を投資先としたETFとなっています。
株価の上昇は見込めない可能性が高い
過去5年の株価の推移を見てみると、少しづつですが株価の下落が見えてきています。また、定期的な下落も見受けられてます。
QYLDはキャピタルゲイン(株価の上昇に伴う利益)が得られにくいという特性があるということを認識しましょう。
それでも、QYLDに投資をしている理由はやはり、超高配当(10%以上)のインカムゲイン(キャッシュフロー)あることが挙げられます。
でもQYLDのキャッシュフローは捨てがたい
安定的なキャッシュフローが得られたとしてのシュミレーションをしてみました。
一般的な投資利回りで考えると
月5万円(年60万円)の配当を得るための必要資金を一覧にして、比較した結果が以下の表になります。
年利 | 必要資金 | 年間配当(税引前) |
1% | 6000万円 | 60万円 |
2% | 3000万円 | 60万円 |
3% | 2000万円 | 60万円 |
4% | 1500万円 | 60万円 |
5% | 1200万円 | 60万円 |
6% | 1000万円 | 60万円 |
7% | 857万円 | 60万円 |
8% | 750万円 | 60万円 |
9% | 666万円 | 60万円 |
10% | 600万円 | 60万円 |
安定的な利回り(1%~2%)で想定すると、月5万円を得るのに3000万円~6000万円と膨大な資金が必要となります。
一般的な高利回り(3%~4%)でも1500万円~2000万円が必要となります。
QYLD(10%利回り)で、月5万円のキャッシュフローを得る資金は、600万で実現可能になります。
この差は、とても大きく早期リタイアを狙うにあたっては魅力的なETFではないでしょうか?
デメリットもあるため認識が必要
そもそも投資の世界において、「利回りの高さ」=「ハイリスク」であることを念頭に置きましょう。
利回り重視したポートフォリオでは、株価の乱高下により資産の増減が激しくなります。
ましてや、QYLDのような利回り10%超な株式はハイリスクの塊でしかないでしょう。
また、経費率も0.6%とETFの中では高めです。御三家ETF(VYM,HDV,SPYDは0.06~0.08%)と比べても10倍高い経費率となっています。
ディフェンシブ銘柄を取り入れる
QYLDの配当利回りは、すぐに大量に買い付けたくなるくらい魅力的なものです。
しかし、多額のQYLDへの投資は一時の利回りでしかみておらず、
長期的には株価が買い付け時よりもマイナスとなりうる可能性が高い銘柄なのです。
そこで、株価の成長性があり安定的な配当を生み出してくれる
ディフェンシブな株を意識して投資するようにすることが重要です。
「➕」と「➖」の量を調整してバランスを取る手法が必要なのです。
ディフェンシブな銘柄の印象としては、以下の物を意識的に私は買い付けています。
QYLDだけで尖ったポートフォリオでは、下落時のダメージが高すぎます。
魅力的な配当利回りですが、
あくまで、ポートフォリオのスパイス程度で加えることをおすすめします。
まとめ:QYLDとの付き合い方
超リスキーなETFであるQYLDですが、高配当も捨てがたい事も事実です。リスクの許容ができる範囲で購入していきましょう。
高い利率に惑わされないように!!資金の全BETはやめましょう。
ポートフォリオのうち数パーセント程度でそのほかの銘柄と合わせて購入することで、ポートフォリオのバランス間を作っていきましょう。
また、下落した際はなるべく安い価格で購入したいですね。
- ディフェンシブな銘柄と合わせてポートフォリオを組みましょう。
- 時折来る下落局面で買い増し、株価回復で評価損益をプラスに維持する。(予測は難しいが…)
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補足:キャッシュフローを得るならまずは証券口座を準備しよう
証券口座を持っていないことには、キャッシュフローは得られません。
証券口座を持っていない方は、まずは口座開設から行い投資への準備を進めましょう。
有名どころの証券口座が王道でしょう。
証券口座がないのであれば、自分に合った証券口座を開設して投資の第一歩を始めましょう。
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