「NISA」と「つみたてNISA」ってギャンブル?
資産形成の話では、「NISA」や「つみたてNISA」ってよく聞くけど、どんな制度なのかよくわからない人は未だに多くいますよね?
そうゆう人に実際聞いてみると、「つみたてNISAって投資だよね?投資ってギャンブルと一緒でしょ?」という概念が強く先行していて、実際の制度の内容を理解できていない場合が多い印象があります。
⇒「投資」と「投機」をごちゃまぜに考えているが多く、知っているようで知らない人が言う事かな?と思います。
また、「やってみたいけど、元本割れのリスクもあるって聞くから貯金していたほうがいいのかな?」と思う人もいます。
⇒「NISA」や「つみたてNISA」を知ったうえで自身で判断してみてはどうでしょうか
今回は、「NISA」と「つみたてNISA」についてなるべくわかりやすく整理して確認してみます。
そもそもどんな制度なのか?
そもそも個人が持てる「NISA」と「つみたてNISA」はどちらか1つしか持てません。証券会社Aで「NISA」と「つみたてNISA」を両方持つことはできませんし、証券会社Aと証券会社Bで「NISA」と「つみたてNISA」をそれぞれ持つこともできません。つまり、「NISA」と「つみたてNISA」を始めるには1つの証券会社でどちらか1つしかできないということです。ですので、始める証券会社は少し慎重に選ぶ必要があります。
次に「NISA」と「つみたてNISA」の違いについて確認してみます。
種類 | NISA | つみたてNISA |
対象年齢 | 20歳以上 | 20歳以上 |
最大期間 | 5年 | 20年 |
非課税枠(年間) | 120万円 | 40万円 |
非課税枠(総額) | 600万円 | 800万円 |
投資対象 | 株式・投資信託・REITなど | 一定条件を満たした投資信託など |
投資方法 | 制限なし | 定期的・継続的に買い付ける |
出金 | いつでも可能 | いつでも可能 |
始められる期間 | 2023年まで | 2037年まで |
運用が終了する日 | 2027年12月31日 | 2056年12月31日 |
ざっくり表にまとめました。
大きな違いは3つ
- 運用期間の違い (5年間か20年間か)
- 年間の非課税枠(総額)の違い (120万円か40万円か)
- 投資対象の違い (株や投資信託・REITか厳選された投資信託か)
①運用期間の違い
運用期間の違いは、時間分散の効果に影響を与えます。個人的な感覚では、頻繁に売り買いするひとにとっては「NISA」がいいかと思います。売買の手間や多忙な方にとっては「NISA」は不向きなのかもしれませんね。長期運用の特徴として、ドルコスト平均法という概念が働きます。毎月3万円積み立てるとして、変動ある相場に対して、安い時には口数を多く買えますし、高い時には少ない口数で買うスタイルが「つみたてNISA」の特徴といえるでしょう。安く買えた多くの口数は、価格が高騰した際には、より多くの利益が生まれやすく、積み立てた資産のリスク(価格の変動)が分散され暴落時の対策になりやすいことも特徴です。分配金を再投資すれば複利効果が期待でき資産形成を安定的に行えるメリットがあります。
②年間の非課税額の違い
「NISA」は年間120万円、「つみたてNISA」は年間40万円を投資することができます。
「NISA」に関しては年間120万円が非課税と言いつつも、120万円を資産運用に投資できる人は多くいないと思います。余裕があれば別ですが…。そもそもそんな余裕ないって話ですね。
一方「つみたてNISA」では、年間40万円であり、月ごとに一定金額を買い付けるので、最大で月換算3.3万円となり、初心者には投資しやすい金額となります。月3万円以上の貯金をしている人にとっては可能な範囲で運用が可能なのがいい所ですね。「月3万も厳しいよ。」と言う方もいると思いますが、積立資金は自身で決められるので安心してください。月1万円でも投資できれば、少なからず預金として眠ているよりかは、一定の分配金を生み出す「マネーマシン」となってくれるでしょう。
③投資対象の違い
投資するのであれば、投資先の価格が高くなってほしい所ですが、初心者はどこの銘柄や投資信託に投資すればいいかわからないはず。経験者ですら、投資先は慎重に選ぶはずですので、初心者にとっては、未知の世界ですよね。「NISA」で扱う投資先は株式やRIETなど価格変動が起きやすいものが対象になっている場合が多いので、場合によってはマイナスになることもあります。プラスになればその分非課税であり、おいしく利益を得られますが、リスクが比較的高いと言えます。
しかし「つみたてNISA」では、投資先は政府により厳選された優良ファンド(運用してくれる会社)に投資するため、どこを選べばわからない初心者にとっては扱いやすい制度となっています。ファンドごとに投資先や投資配分は異なるので、ファンドがどこに投資するかは確認する必要がありますが、運用上はどのファンドを選んでも大きくは変わらないでしょう。
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初心者に「つみたてNISA」が始めやすい理由
以上大きな3つの違いを確認してみると、圧倒的に「つみたてNISA」が始めやすいことがわかります。
- 少額の投資から始めることができる
- 厳選されたファンドが運用してくれるので選びやすい
- 定期的な買い付けによって時間の分散(ドルコスト平均法)が効く→リスクを分散
- 長期保有による複利効果で更なる資産形成が可能
以上4つを踏まえると、初心者である私含め「つみたてNISA」がオススメといえるでしょう。
運用している時間が長いほど複利が働くため、なるべく早く証券口座は持っておきたいところですね。
実際の運用報告 (2020年8月~)
一応ここでは、私の2020年8月から始めたつみたてNISAの現状報告をします。大した結果ではありませんが、現状はプラスになっている状態です。今後は、さらに配当金も含まれていくので楽しみです。
「NISA」と「つみたてNISA」の始め方
証券会社にて「総合口座」を開設しましょう。一般に「NISA」、「つみたてNISA」のみの口座開設はできないので、総合口座という大きな枠の中に「NISA」か「つみたてNISA」の枠の口座を開設する形になります。そのため、証券口座は何も持っていない方に関しては、総合口座と「NISA」or「つみたてNIASA」枠を両方同時に開設することができます。
まずは証券口座を開設しましょう。いろいろネットで調べましたが、証券口座を開設するにあたり、銀行などの窓口へは行かずネット証券を利用しましょうとのことでした。理由としては、ネット証券であればリアルタイムで状況が把握できますし、買い付け金額の変更もネットでスムーズに行えます。他にも、ネット証券のほうが良い理由はありますが、ここでは、伏せておきます(笑)(-ω-)/
いろいろオススメとされている証券会社があると思いますが、私が調べた中では、SBI証券か楽天証券がオススメとの事でした。自分の場合、使っているクレジットカードが楽天カードのため、楽天証券を選んでいます。つみたてNISAを利用することでSPUにより楽天市場でのポイント倍率が上がるからですね。詳しくはググってください。
まずは、楽天証券を例に証券口座を開設しましょう。スマートフォンでの口座開設が簡単です。
- ホームページから口座開設より申し込む
- 提出する本人書類をアップロードする(マイナンバーカードや個人番号+運転免許証)
- 本人情報の入力
- 審査完了後、ログインIDを受け取る(メール)
- ログインしパスワード設定を行う
- 入金する(楽天銀行を持っていれば、らくらく入金が可能)
NISA枠は特定口座になりますが、納税方法は「源泉徴収あり」を選びましょう。確定申告の手間が省け圧倒的にオススメです。
まとめ
「NISA」や「つみたてNISA」は投資資金と相談し決定していきましょう。初心者には安定的に資産運用できる「つみたてNISA」がオススメであり、口座開設も簡単に行えます。
将来のお金の不安を解決できるのは、自分の行動次第です。低リスクで行えるので、まずは投資の第一歩として「つみたてNISA」を行ってみてはいかがでしょうか?
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