ETFとは
ETFとは、日本なら日経平均株価やTOPIX、米国ならNYダウやNASDAQなどの指数に連動するよう運用されている上場している投資信託です。
上場しているため、株式の特色がありその都度価格が変動するものになります。
通常の投資信託ではできないその場で売買が可能という特性も持っています。
投資信託はファンドが運用した投資利益の分配を得ることができる投資商品となり、経費率(手間賃)を支払うというものになります。これは、ETFでも同様です。
この記事では、米国ETFについて取り上げており、早い段階から投資による配当金を得やすいと言われているETFを紹介します。
米国ETFのメリット5選
1.購入すれば複数銘柄に分散投資ができる
大きなメリットは、1株買うだけで複数銘柄に分散投資ができるというメリットがあります。
分かりやすく考えるとイメージとしては、ETFというお弁当箱があり、その中のおかずが個別の銘柄に当たります。
おかずの唐揚げが銘柄A、付け合わせの漬物が銘柄B、サラダパスタが銘柄C
というような、1つの弁当(ETF)で複数のおかず(銘柄)を食べる(投資)することができるのが、ETFのメリットです。
銘柄のセクター(業種)に偏りがあるETFもありますが、イメージとしてはお弁当として考えると、わかりやすいです。
2.定期的な銘柄の入れ替えがある
ETFは投資対象を定期的に組み替えてくれています。
より投資方針に沿った銘柄(ここでは高配当銘柄)を自動でメンテナンスしてくれるので、
元気のない銘柄を排除してくれるメリットがあります。
ただひたすらに何も考えなくても、いい状に維持してくれます。
極端な話ですが、自分で米国の個別銘柄を選ばなくても
米国株に、いい感じに投資してくれるのがETFのメリットになります。
3.1株から購入できるので小額から購入が可能
米国株式投資では、1株から購入が可能です。
米国のため、為替変動もありますが1株10ドル前後から投資が可能です。(銘柄によります)
ETFの購入のタイミングでまとまった資金が無くても小額から投資ができるので、
機会損失が少なくなります。
また、細かく買い足したい時や余力資金が一時的にある場合に投資しやすいメリットがあります。
4.通貨の分散が効く
購入時には、為替の影響でドル円のレートが影響してきます。
しかし、円高傾向の中であれば米株を買い付けるときには、
円 → ドルへ両替して買い付けるため、イメージとしては
安く米国株を買い付けいることができます。
つまり、買い付けた場面が円高であれば、
円安の時期においてはドルが高いため、円ベースで買い付けた米国株は
為替の影響により高く評価されていることになります。
逆に円安の時に買い付ければ、円高に傾くことで損となるケースもあります。
為替においては、一定ではないため円安の場面で
米国株やドルを持っているという事は、
資産の分散となるという事です。
資産配分は考える必要がありますが、円だけで持っている人よりも
有利になる可能性があるという事です。
5.配当は💲ドルで支払われる
為替の影響を受けますが、
配当に関しては、ドルで証券口座に支払われるため
為替のリスク分散が可能となります。
円安時にドルでの配当は
円に変えた際は円高時よりも多く配当金が得られるという事です。
為替の分散があることで、為替の影響が受けづらくなるというメリットがあります。
高配当ETF(米国株)3選を紹介
今回紹介する米国ETFには、選定している理由があります。
今回紹介するETFの特徴は、投資元金の値崩れをせず資産を増やせる可能性があるETFとして知名度の高い銘柄です。
それは、VYM、HDV、SPYDというETFです。
以下に特徴を記載します。
銘柄 | 基準価格 | 配当利回り | 経費率 | 分配金回数/年 |
VYM | 108.86ドル | 2.7% | 0.06% | 4回 |
HDV | 97.2ドル | 3.44% | 0.08% | 4回 |
SPYD | 40.56ドル | 4.93% | 0.07% | 4回 |
この高配当ETFを買い付けていくことで米国高配当株式への投資ができます。
VYM
FTSEグローバル・エクイティ・インデックスシリーズ(GEIS)の米国コンポーネントの派生インデックスであり、高い配当利回りの銘柄で構成されている。
組み入れ銘柄のセクター内訳
セクター(業種) | 割合 |
金融 | 22.7% |
ヘルスケア | 14.3% |
生活必需品 | 13.6% |
情報技術 | 11.1% |
資本財 | 9.8% |
公益事業 | 7.6% |
エネルギー | 7.3% |
通信 | 6.6% |
素材 | 4.1% |
一般消費財 | 3% |
金融、ヘルスケア、生活必需品、情報技術が大半を占めています。
HDV
財務健全性が高く、同時に持続的に平均以上の配当を支払うことができる、質の高い米国企業への投資機会を提供する。銘柄は75銘柄で構成されており、投資家に配当を支払うことのできる資金余力(配当力)によってウェイト付けを行っている。
セクター(業種) | 割合 |
ヘルスケア | 20.57% |
エネルギー | 18.85% |
生活必需品 | 16.47% |
通信 | 12.23% |
情報技術 | 9.48% |
公益事業 | 7.86% |
金融 | 5.92% |
資本財・サービス | 4.81% |
一般消費財・サービス | 3.01% |
キャッシュ・デリバティブ等 | 0.43% |
ヘルスケアやエネルギー、生活必需品、通信が大半を占めてます。
SPYD
S&P500指数の採用銘柄のうち上位80銘柄の高配当銘柄に投資している。
組み入れ銘柄のセクター内訳
セクター(業種) | 割合 |
金融 | 18.54% |
公益事業 | 17.02% |
不動産 | 16.89% |
エネルギー | 12.18% |
生活必需品 | 8.25% |
ヘルスケア | 6.20% |
情報技術 | 6.06% |
素材 | 5.83% |
コミュニケーション・サービス | 5.79% |
一般消費財・サービス | 3.24% |
銘柄としては、金融や公益事業、不動産、エネルギーが大半を占めているETFとなっています。
3銘柄の業種比較と過去チャート
以下に構成比率の一覧を記載します。
VYM
セクター(業種) | 割合 |
金融 | 22.7% |
ヘルスケア | 14.3% |
生活必需品 | 13.6% |
情報技術 | 11.1% |
資本財 | 9.8% |
公益事業 | 7.6% |
エネルギー | 7.3% |
通信 | 6.6% |
素材 | 4.1% |
一般消費財 | 3% |
HDV
セクター(業種) | 割合 |
ヘルスケア | 20.57% |
エネルギー | 18.85% |
生活必需品 | 16.47% |
通信 | 12.23% |
情報技術 | 9.48% |
公益事業 | 7.86% |
金融 | 5.92% |
資本財・サービス | 4.81% |
一般消費財・サービス | 3.01% |
キャッシュ・デリバティブ等 | 0.43% |
SPYD
セクター(業種) | 割合 |
金融 | 18.54% |
公益事業 | 17.02% |
不動産 | 16.89% |
エネルギー | 12.18% |
生活必需品 | 8.25% |
ヘルスケア | 6.20% |
情報技術 | 6.06% |
素材 | 5.83% |
コミュニケーション・サービス | 5.79% |
一般消費財・サービス | 3.24% |
どのETFもセクターごとの特色がありますが、分散された投資をしています。
過去5年チャートでみると、
黄色がVYM、青色がHDV、赤色がSPYDであり、2020年3月からのコロナショック以降は
基準価格が回復しています。
キャピタルゲインでは、VYMが約48%と高い水準となっていますが
どの銘柄も今後の株価の成長に期待したいところです。
ETFのデメリット
唯一のデメリットは、経費率(手間賃)を払う必要があることでしょう。
銘柄入れ替えなどの手間を代行してくれる代わりに
手間賃を支払うのがETFの報酬です。
ETFによっては高い経費率があるため、たとえ1%でも高い報酬を支払っているという感覚がとても重要です。
例えば100万円分の運用であれば1万円ですが、
1000万円分であれば、10万円とられることになります。
あなたは10万円あれば、何ができますか?
もし経費率を0.1%に置き換えれば、1万円で済む話です。
賢く資産運用をするなら、経費はETFのとても重要なステータスと捉えるべきです。
上記3つのETFは健全な経費率で有名なETFなのです。
米国株を取り扱う証券講座を開設する
米国株ETFに投資するためには、
米国株を取り扱う証券講座が必要になります。
購入時手数料と言われる、買うための手数料が極力安い証券会社を選びましょう。
20代から投資を始めることができれば、10年20年後の投資をしていない人と比べると
資産は雲泥の差となります。
複利の効果で時間がお金を大きく膨らましてくれるため、早い段階から
成長性のある米国などに投資をして、老後資金やFIREへの道を歩めるよう
少しずつ投資へ挑戦してみましょう。
まずは口座開設が先です。投資の準備のため以下のおすすめ証券口座から口座開設しましょう
まとめ
米国株ETFで有名なVYM、HDV、SPYDをバランスよく保有することで、
米国の高配当銘柄を網羅して投資することができます。
増配するETFを保有することで、早いうちから投資をしておくことで、
長期的に見たときにリターンが大きくなるため、
投資開始時期は早いに越した事はありません。
資産分散も兼ねて、米国株への投資に挑戦してみましょう。
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